ワインを飲むときに、ボトルから別の容器に移し替えてから、グラスに注ぐのを見たことはありませんか?
なんでわざわざ移し替えるのか不思議にですよね。じつは、この行為をデキャンティングといい、ワインをおいしくいただくためのひと手間なのです。
ワインをプレゼントするにも、自分で楽しむにも、おいしく飲むための知識があるのはとてもいいことです。
今日はデキャンティングについて簡単にお伝えします。
デキャンティングってなに?
さきほども触れましたが、ワインを別の容器に移し替えてからグラスに注ぐことを「デキャンティング」といいます。そして、移し替える容器のことをデキャンタと呼びます。
デキャンティングをするメリットは2つあります。
空気に触れさせるため
若いワイン、渋みの強いワインは、デキャンタに移して飲むことが多いです。
これはワインを空気に触れされることでまろやかにし、香りのボリュームや複雑さを高めています。
ただ、若いワインをデキャンティングすると、その風味が変化することは間違いありませんが、その良し悪しは意見が分かれています。
急激に空気と接触させると繊細な香りの成分が失われるなど、負の面も大きいと考える専門家もいるようです。
そのような心配をする場合は早めに栓を抜いておき、空気に触れさせておくとよいです。
澱を取り除くため
5年以上熟成させた赤ワインには澱が生じることが多いため、その除去を目的にデキャンティングをすることがあります。
澱の発生の仕方はワインによってまちまちではありますが、澱はごく少量が舌に触れただけでも強い渋みや苦味が感じられます。
ですので、澱を取り除くためにもデキャンティングは必要でしょう。
デキャンティングの方法

空気接触が目的の場合
この場合は、単に別のガラス容器に移し替えればOKです。
さらに効果を高めたい場合は、より空気との接触面を増やすために高い位置からワインを注ぎいれ、底面に勢いよく当てるとよいです。
デキャンタは、底面が広くワインが空気に触れる表面積が大きくなるものを選ぶと良いでしょう。
澱の除去が目的の場合
澱のあるワインをデキャンティングする際は、空気との接触をできるだけ避けたほうがよく、デキャンタの内側からゆっくり流し込みます。底面が狭くワインの表面積が小さいものがよいです。
また、澱を除去する際は移し替える前にワインを落ち着かせる必要があります。24~48時間くらいボトルを動かさずにおいておきましょう。ろうそくやライトを使って澱が流れ込まないように確認しながら注ぎましょう。
便利なアイテム
デキャンティングの際に、別の容器に移し替える以外の方法もあります。空気に触れさせるための便利なアイテムをご紹介します。
ポワラー
ワインボトルの先端に挿して使います。その状態でいつもと同じように注ぐだけで、ポワラーの内部でワインが空気と触れてデキャンティングされます。移し替える必要がないので、とてもお手軽なアイテムです。
デキャンタス
ボトルとグラスの間に入れて使います。デキャンタスを通してワインを注ぐことで、空気を多量に取り込むことができます。ポワラー同様にグラスに入っている量を見ながら飲む分だけ注げるのが便利です。
クレ・デュ・ヴァン
特殊合金でできた板のようなものです。ワインに1秒つけるだけで、角をとって味わいを変化させてくれる優れものです。15㎝くらいの板のようなものなので、洗うのも片付けるのもとも楽にできます。
ワインのデキャンティングには、「空気に触れさせて味わいを広げる」「澱を除去する」という2パターンの目的があります。風味改善の場合、賛否両論がありますので、場面に合わせて取り入れてくださいね。便利なアイテムもあるので、ぜひ活用してワインを楽しんでみてください。
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