わたしたちがおとなになってから、ひととの関わりで毎度あたまを悩ませるのが、手土産問題です。あなたは困ったことはありますでしょうか?
ビジネスシーンはもちろん、人様のお宅にお伺いするときにはお土産を持っていくのがマナーであり常識。と小さいころからまわりの大人を見て、育ってきていますが、実際にそのマナーや手土産のえらびかたを習っておとなになるわけではないため困ってしまいます。
また、お宅にお伺いするくらいの仲であれば、これからもお付き合いは続いていく関係値なため、下手なものをお渡しすることはできません。
そんなときにセンスのいいものとしてワインが思いつくかもしれません。ところで、手土産にワインをお渡しするのはマナー面から見てどうなのでしょうか?
手土産文化は世界共通?

そもそも、手土産文化は世界共通なのでしょうか?それとも日本だけなのでしょうか?
海外でも手土産をわたすシーンはあります。
例えば、出張先で取引先にわたしたり、ホームステイでお世話になるおうちの方にわたしたりなどです。
ですが、友人宅や親戚のおうちにおじゃまする際に手土産をもっていく文化はないようです。
今回は、ホームパーティーのようなその場で開けて、みんなでいっしょに楽しくいただくものは手土産にはふくみません。
基本的に手土産文化は、義理堅く礼儀正しい日本人の文化なのです。
ちょっとおっくうに感じる手土産も、相手に感謝や好意を伝えるコミュニケーションツールだと思えば、少しは気がラクになりませんか?
じつは手土産にワインは難しい

頻度は低くても定期的に手土産をわたす仲の場合、ネタぎれなど困った問題がでてきます。いつも同じようなものばかりお渡ししていていいのかな?と不安になったり、ちょっとめんどうくさくなったり…。いままでとちょっとちがったものをわたしたいと思ったときに思い浮かぶのがワインです。
じつは、ワインの手土産は、あまり親しくない人に差し上げるものとしてはおすすめできないものなのです。
ところで、手土産ではどのようなものがよろこばれるのでしょうか?
手土産でいただいて困るものは「日持ちしない食べもの」だそうです。そう考えるとワインは一見よさそうに思えます。なぜ、おすすめではないのでしょうか?
なぜなら、ワインは金額によって相手に与える印象が大きく変わってしまうことがあるからです。仮に、焼き菓子を選んだ場合、有名店の高級なものでない限り、値段は調べでもしない限りわからないものが多いです。また、金額よりも豪華に見えるものも多いですよね。
ところが、ワインは明確に値段がわかってしまいます。なので、もし安いワインをもって行った場合、「軽んじられた。安く、低く見られた」と思われるリスクがあるのです。逆に高いワインをもって行ったら、「生意気」と思われるリスクや、「無理をさせてしまって申し訳ない」と気を遣わせてしまうリスクがあるのです。
関係を円滑にするためにもって行った手土産で関係がこじれるのはごめんです。
さらに、ワインはほかのたべものよりも、かなり大きく好みが分かれるものです。なので好きなものを選ぶのがとても難しいです。また、そもそもアルコールを飲まなかったり、家では飲まないという方もいらっしゃいます。事前に好みなどのリサーチができない場合、ワインは避けた方が無難です。
失敗しないの手土産のえらびかた

せっかくわたすのだから、センスがいいものをえらびたい!喜ばれるものをわたしたい!と思いますよね。選ぶときにはこちらのポイントを考えてみると失敗しません。
・相手の好みのもの
・性別や年齢にあったもの
・季節感やTPOにあったもの
また、事前にわたす相手の周りのひとをリサーチして、みんなで食べてもらいやすいものをえらぶのもよろこばれます。例えば、家族構成などです。わたす相手と同居しているのが、小さいお子さんの場合と、ご両親の場合、一緒に食べることを想定するとえらぶものはかわってくるはずです。
また、手土産の相場はそれぞれのシーンでこれくらいの額と言われています。
知人・友人:2,000円~4,000円程度
初対面の方:3,000円~5,000円程度
ビジネスの相手:4,000円~10,000円程度
謝罪・お願いの相手:6000円~10,000円程度
ワインを手土産に選ぶのは、一見センスがよさそうに見えます。わたす相手がワイン好きで好みもわかっていればワインもいいと思いますが、そこまでわかっている場合は少ないと思います。金額の相場からみても、いいワインをえらんだ場合、必要以上に相手に気を遣わせてしまうことも。そういった理由からも、ワインはむずかしいことがわかりますね。
手土産は、相手に感謝の気持ちを伝えるツールです。「相手に喜んでもらいたい、そのためには何がいいだろう?」といった、手土産を選ぶ際に相手のことを思い浮かべながら選んだものである、という気持ちが伝わることが大切です。
スマートな手土産の渡し方

せっかく心をこめて選んだ手土産です。わたすときには、「お口に合うと嬉しいのですが」「ほんの気持ちですが」などのソフトな表現で気持ちを伝えましょう。 また、相手の好みを聞いている場合は「○○がお好きだと伺ったので」のように、お伝えするのがいいと思います。
「つまらないものですが」「粗品ですが」といってわたすイメージがあるひとも多いと思いますが、こちらはあまりおすすめできません。謙遜しすぎるよりも、ポジティブなことばを添えて渡した方が相手も気持ちよく受け取りやすくなります。
渡し方にもマナーがあります。まず渡す際は、手提げ袋や風呂敷から出してお渡ししましょう。手提げ袋や風呂敷は本来、持ち運ぶ際のホコリよけのためのものです。なので、そのまま渡すのは失礼にあたります。
そういった理由からも、手提げ袋や風呂敷は自分で持ち帰るのがマナーです。ただ、素敵なデザインの袋は喜ばれる場合もあるので、親しい相手の場合はご了承を得てお渡ししてもOKです。
品物の方向は、相手から見て正面になる向きにします。手提げ袋や風呂敷から取り出した後、一度自分のほうに向けて傷や破れなどがないか確認し、時計回りに90度ずつ2度回して相手に品物の正面を向けてお渡ししましょう。
出先で渡す先には、「袋のまま失礼します」と一言そえて手提げ袋ごと渡すほうがいいでしょう。外で品物だけわたすと、持ち帰るのが大変です。マナーをおさえつつ、その場の状況に合わせて臨機応変にふるまえるといいですね。
上司や義理の親のご自宅におじゃまするときなどは、こういったポイントをおさえておくと印象がアップすること間違いなしです。
まとめ
社会人になってから、人間関係であたまをたびたび悩ませる手土産問題。一見センスがよさそうに見えるワイン、じつはさけたほうがいいです。わたす相手がワインが好きで、相手の好みまで把握していればワインでもOKですが、ワインにこだわる必要はありません。手土産をえらぶときは、好みがわからない場合は好みが分かれるものはさけましょう。
お渡しする際は、マナーをおさえつつ、臨機応変にスマートに立ち振る舞えるとすてきですね。
センスがいいものをわたそうと思うとえらぶのが難しくなります。
相手がよろこぶことを想像しながら、こころを込めてえらぶのが一番です。
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