お酒が好きな方へちょっといいプレゼントをしたいと思ったときに、ワインを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。とはいえ自分にはワインの知識はない…。そんなときに、なんとなく「古いワインのほうがおいしい」「高いワインの方がおいしい」というイメージでワインを選んでいませんか?
たしかに金額が高い物の方が希少価値があるのは、市場の原理からするとその通りだと思います。ですが、ワインは高ければ高いほど「おいしい」のでしょうか?古ければ古いほど「おいしい」のでしょうか?
おなじワインのプレゼントをするにしても、おいしいワインをプレゼントしたいのか、希少価値の高いワインをプレゼントしたいのかでも選び方がかわってきます。
ワインは高い=おいしい、古い=おいしいなのか調べてみました!
ヴィンテージワインってなに?

ヴィンテージワインといえば、古くて高級なワインをイメージする方も多いかと思います。ですが、どんなワインなのか?と聞かれると、うまく答えられない方も多いのではないでしょうか。
本来、ヴィンテージというのは、ワインの原料となるブドウの収穫年のことをいいます。勘違いしていたひとも多そうですが、古いワインという意味ではなく、ブドウの収穫年がかかれたワインのことを「ヴィンテージワイン」と呼ぶのです。
ワインはブドウによって味わいが変わってきます。ブドウは農作物なため、その年の天候などによって質が左右されるため、天候に恵まれていいブドウが収穫できた年は、当たり年といわれます。当たり年のブドウで造られたワインは「よいヴィンテージのワイン」や「ビッグヴィンテージ、グレートヴィンテージのワイン」と呼ばれます。
ヴィンテージからは当たり年かどうかだけでなく、熟成度合いも読み取ることができます。ワインによっては、数十年も寝かせてからいただくこともあります。長期熟成をする際に、ヴィンテージからワインの飲み頃を判断するのです。
一般的に古いヴィンテージワインが高級なのには、長時間熟成させる際に手間ひまがかかっているからです。ワインはそのへんに置いておいておけば熟成が進むわけではありません。温度や湿度などがしっかり管理された場所で寝かせることで、熟成が進み、その管理が繊細なのです。また古くなればなるほどその年代のものは希少価値が上がっていくため、値段が高くなります。こういったワインをオールドワールドヴィンテージワインと呼びます。このようなことから、ヴィンテージワインは高くて古いワインというイメージが広がったのではないでしょうか。
ワインが一番おいしいタイミングっていつ?

数十年も熟成させるワインが存在するということは、古ければふるいほどワインはおいしくなるのでしょうか?でも実際には、ボジョレーヌーヴォーのように、はやめに飲むことをおすすめされるものもあります。では、どのタイミングで封をあければいいのでしょうか?
じつはワインをおいしく飲むのに重要なのは、ピークの時期なんです。
ワインは熟成が進むほど味が変化し、カドがとれて繊細で複雑な味わいになります。ですが、熟成が進めば進むほどいいのではなく飲み頃があり。それを「ピーク」といいます。このピークの時期に飲むのがおいしいと言われています。このピークをすぎると、風味が損なわれ、味や質が落ちていくといわれています。
一般的なオールドヴィンテージワインの飲み頃は、赤ワイン15〜30年程度、白ワイン15〜25年程度といわれています。
ですが、味わいは好みにもよるため、フレッシュな味わいが好きな方にとってはピークは早まります。ワイン選びにこまったときには、ソムリエに好みを伝えて相談してみるといいでしょう。
正しいオールドヴィンテージワインの扱い方は?

長期熟成したオールドヴィンテージワインは、持ち運びの振動ですら影響を受けてしまうような繊細なお酒です。オールドヴィンテージワインには、熟成の過程でブドウの繊維や色素などが固まって発生した澱(おり)があります。からだに悪いものではないですが、のむときにこの澱が混ざってしますと舌触りがざらざらとして味わいが損なわれます。
のむときに澱が混ざってしまわないよう、立てた状態で1週間から10日ほど休ませて澱を沈殿させましょう。
また、コルクを開けるときも、ていねいにゆっくりと慎重にあけましょう。なぜなら、長い熟成期間に気化したワインがコルクに染みこみ、柔らかく壊れやすくなっているものが多いからです。ワインの中に落ちないように、ていねいにあけましょう。
また、勢いよくあけてしまうと、せっかく底に落ち着いていた澱が舞い上がってしまうこともあります。
オールドヴィンテージワインをおいしく飲むには?

無事にコルクを開けることができたら、デキャンタに移し替えてから飲みましょう。一度デキャンタに注ぐことで、味が開きます。じつは、ワイングラスにいれてワインを回すのは本当はNGなのだとか。ソムリエは仕事の都合上短時間でにおいをかぎ分ける必要があるため、そのようにすることはありますが、避けた方が本来の魅力を楽しめるそうです。デキャンタに注ぎ、少し待つだけで充分味が開くとのことです。回して無理矢理開かせるのではなく、その待ち時間さえも楽しんでみてはいかがでしょうか。
オールドヴィンテージワインを飲むときには、食事と一緒ではなくワイン単体がおすすめです。とても繊細で複雑な味わいだからこそ、ワインそのものを楽しんでみてください。
ノンヴィンテージワインもおいしい!

ワインのなかには、収穫年が書かれていないノンヴィンテージワインも存在します。古いものほど熟成されて高級なワインという話をすると、新しいワインやノンヴィンテージのワインは良くないのかと誤解が生まれてしまいそうですが、そんなことはまったくありません。ノンヴィンテージワインは複数の収穫年のブドウをまぜて作られているため年代の記載がないのです。わかりやすいものでいうと、スパークリングワインのシャンパーニュは約8割がノンヴィンテージワインといわれています。
ノンヴィンテージがだめ、悪いということは決してありません。ノンヴィンテージのメリットは、複数の収穫年を混ぜることで毎年同じ味わいのワインを造ることができることです。人間の力ではどうしようもできない天候に左右されず、毎年同じおいしいものを届けたいという生産者の思いでもあります。また、何十年も熟成させずとも、購入してすぐにおいしいワインが飲めることもノンヴィンテージワインのメリットです。
なんとなくのイメージから、いいワインをプレゼントしたいと思うと、高級なオールドヴィンテージワインを選びたくなります。ですが、ワインにはピークがあり、飲む人の好みによってもピークは若干変わってきます。必ずしも、古い=おいしい、高い=おいしいが成り立つとは限らないのです。また、ノンヴィンテージワインにもいいワインがたくさんあります。イメージだけで古い高級ワインを選ばずに、もう少し相手の好みをリサーチしてから選んでみてはいかがでしょうか?
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