秋になると毎年話題になるワイン【ボジョレーヌーヴォー】ってなに?

秋になると、ワイン好きにとって気になる話題といえばボジョレーヌーヴォーですよね。
でも、なんでボジョレーヌーヴォーだけこれほど騒がれるのでしょうか?なにが特別なのか知っていますか?
今年も解禁日が近づいてきました。ところで、なんでボジョレーヌーヴォーだけ解禁日があるのでしょうか?いままで雰囲気で楽しんでいた方も、今年は予備知識をもって楽しんでみませんか?

ボジョレーヌーヴォーってなに?

ボジョレーヌーヴォーとは、フランス南部ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年の収穫された「ガメイ種」というブドウから造られる新酒ワインのことをいいます。

「ボジョレー・ヌーボー」「ボージョレー・ヌーヴォー」など、さまざまな呼び方があり、どれが正解なのか疑問に思われたことがあるかもしれませんが、発音や表記のゆれによるもので、実はすべて同じものです。
「ヌーヴォー」はフランス語で「新しい」という意味があります。
また、ボジョレーヌーヴォーはこの地方の秋の収穫を祝って行われる祭りで捧げられたのがはじまりといわれています。
産地であるボジョレーは、上質なワイン造りに適した土地です。

フランス・パリの東南に位置するブルゴーニュ地方の南部、リヨンからは北部に広がるなだらかな丘陵地区です。「美しい高台」を意味するボージュに由来するボジョレーは、標高が高い割に気候は温暖で日当たりも良く、ワイン造りに適した土地なのです。約55㎞にわたるワインの産地は、古代ローマ時代からブドウづくりの歴史と伝統がある、1年間を通じて楽しめるおいしいワインの産地なのです。

人気の理由は独特な醸造方法によるフレッシュな果実味

ボジョレー地区では白ワインやロゼワインもつくられていますが、ほとんどがガメイ種から造られる赤ワインです。また、ワインの作り方も他の地区とは違います。

通常は、発酵の前にブドウを破砕します。ですが、この地区では収穫したブドウを房ごとタンクに入れて発酵させます。こうすることでブドウの重さでブドウがづぶれ、果汁が流れ出てきます。そして自然に発酵が始まるのです。発酵で発生した炭酸ガスがタンクにたまることでブドウの実の内部で様々な成分が生成され、ワイン独特の風味が生まれます。一般的にはタンニンが多いボジョレーは色が濃くて渋い味わいになりますが、収穫されたばかりのブドウでできたボジョレーヌーヴォーは渋みが少なく、フルーティーな味わいになります。このフルーティーさ、フレッシュさが人気の理由です。

ひとことでボジョレーといってもじつはいろいろな種類があります。これは原産地統制呼称(AOC)により格付けされています。ボジョレーとのみ記載されているものがもっとも一般的ですが、より北に位置する地域で造られたボジョレーヴィラージュはこれよりも格上となります。さらに格上のクリュ・デュ・ボジョレーとなるとさらに限られた地域で造られるものに限ります。新酒にも規定があり、それぞれの生産地で異なる規定があります。赤・白・ロゼが生産可能な地域もあれば、赤のみが認められている地域もあります。これらの規定により白ワインや発泡性ワインはボジョレーヌーヴォーとは認められていないため、赤とロゼのみとなります。

毎年話題の解禁日ってなんであるの?

解禁日が注目されるようになったのには、ボジョレーヌーヴォーの歴史に関係があります。

昔、ボジョレーのあるブルゴーニュ地方は、1031年から1477年までブルゴーニュ公国でした。1395年、当時のブルゴーニュ公に在位したフィリップ2世が、ブルゴーニュ北部のコート・ドールで栽培する赤ワイン用のぶどう品種を「ピノ・ノワール」に限定する法令を出したため、「ガメイ」の栽培は南部のボジョレーに押し出されてしまいました。そうしてガメイ種で造られるようになったボジョレーのワインですが、1600年代半ばには、ソーヌ川とロワール川の運河を通じてパリへ輸送され、売上を伸ばしていきます。1800年には、「ボジョレーヌーヴォー到着!」というキャッチフレーズとともに、リヨンにも送られ始めました。

品質の高さからボジョレーヌーヴォーが世界で注目を集め始めたころ、ワインの売り手たちはいち早く出荷しようと競い始めました。その結果、質の悪いワインも出回ってしまい、評判を落としかねないほどでした。

そこで1967年、フランス政府はワインの品質を下げないために解禁日を定めたのです。 それが11月15日で、解禁されるまでは販売も飲むことも禁じました。 ところがフランスは安息日に働かないお国柄で、この日が土日や祝日になると運送がストップして出荷ができなくなってしまいました。 1985年、フランス政府は安息日に重ならないように配慮し再び解禁日を定めます。 それが現在の「11月の第3木曜日午前0時」です。 日付変更線の関係上、日本では本国フランスよりも早く解禁日を迎えるのです。 2022年は11月17日が解禁日です。

新しいもの好きな日本人にとって、本国フランスよりも早く飲めるというのは大きな話題です。そういった理由もあって、より注目を浴びるようになりました。

ボジョレーヌーヴォーをおいしく飲むには?

ボジョレーヌーヴォーは、独特な醸造方法によるフレッシュさや果実味が特徴です。渋みも少ないため、10~12℃くらいに軽く冷やすともっともおいしく飲むことができます。冷蔵庫から少し出しておいておくか、水を張ったワインクーラーに少なめの氷をいれてボトルをひたせば、だいたい適温となります。

また、赤ワインは長期熟成させてから楽しみたい方もいらっしゃるかとは思いますが、ボジョレーヌーヴォーは長期保存には向いていません。フレッシュさが特徴のワインなので、購入後はできるだけ早く飲むことをおすすめします。それでもすぐに飲んでしまうのはもったいない!と感じる方は、年によって少しずつ変わる味を毎年この時期に楽しんでくださいね。

一度開封すると酸化が早まってしまうため、おいしくいただくためには開封後は2~3日以内に飲みきることをおすすめします。

どんな料理に合うの?

赤ワインだから、ステーキのようなしっかりしたお肉料理をイメージしがちですが、フレッシュさや果実味の強さから、あっさりした鶏肉料理や煮込み料理、野菜やきのこなどによく合います。ほかにはおつまみの定番のチーズやトマトソース料理はもちろん、甘辛い味付けや甘じょっぱい味付けにもよく合います。秋の味覚によく合うワインなので、ホームパーティーなどにもぴったりのお酒です。

マリネやチーズの生ハム巻きなどかんたんに作れる料理から、ニョッキやグラタンなど手の込んだ料理までいろいろあるので、ぜひお気に入りのマリアージュを見つけてくださいね。

知っているようで知らなかったボジョレーヌーヴォーについての予備知識はいかがでしたでしょうか。雰囲気だけでもおいしく楽しめますが、いろいろな背景を知ったうえで飲むと、また違った味わいを感じることができます。

また、一言でボジョレーヌーヴォーといっても、いろいろな種類があります。これからの短い期間でしか楽しむことができないからこそ、興味がある方は、ぜひ飲み比べをしてみてくださいね!

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