ワインの当たり年ってよく聞きますが、そもそもどういうことかご存知でしょうか。当たりというくらいだから、きっとおいしいんだろうな、くらいでしょうか。せっかくプレセントをするなら、当たり年のいいものを渡したいとも思いますよね。では、逆に当たり年以外の年につくられたワインははずれで飲めない味なのでしょうか?今回は、わかっているようでわかっていないワインの当たり年について解説していきます。
ワインの当たり年ってなに?

そもそも、ワインの当たり年とはどのような年のことをいうのでしょうか。当たり年とは、ワイン造りに大切なブドウを、完璧な天候、日照条件で充分に熟したものを収穫できた年を「当たり年」といいます。
生産者はブドウの出来がワインの味を左右することを重々理解しているため、毎年最高の仕上がりになるように魂をそそいで育てます。ですが、どんなに努力をしても天候は変えられないため、当たり年のワインを生産者の意志や努力でつくることはできません。1年を通して天候や降雨量、日照量などすべての自然環境がベストな条件で収穫できなければ当たり年のワインとは言えないため、とても貴重なものになります。
また、当たり年は国や地域によって異なります。というのも、その国や地域それぞれの土壌にとって最高の気候が整わないと充分に熟したブドウの収穫ができません。ある国でつくられたワインが当たり年だったとしても、世界中のワインが当たりとは限らないのです。正確に言えば、ワイナリーごとに当たり年がちがってくるため、一概に「○○年は当たり年!」と言ってしまうのは難しいのです。
また、昨今問題となっている地球温暖化の影響で、ブドウの生産がむずかしくなっている地域も増えてきました。温暖化の影響でブドウの成熟が良く、クオリティが上がった地域もあると言われているので、環境問題の影響は地域差といったところでしょうか。
ただでさえ天候に左右される貴重な当たり年ワインですが、いままで以上に希少価値が高まり、価格も高騰していく可能性もあるのです。
当たり年のワインは長期熟成に向いているものが多いため、ヴィンテージワインとして購入後すぐに飲まずにおいておく方も多いです。当たりだからといって、いつ開封しても最高の状態で飲めるとも限りません。
当たり年のワインとそれ以外のワインには、どちらがいいのかの優劣ではなく、それぞれの特徴があります。
ぜひその時々で、楽しんでくださいね。
当たり年ワインの探し方

当たり年は、ワインの「ヴィンテージ・チャート」でチェックできます。生産者やワイン協会、販売者などが発表しているもので、地域や年代別にワインの出来をまとめられています。
海外サイトもありますが、もちろん日本の企業や協会がまとめたものもありますので、ぜひ見てみてくださいね。同じ年の同じ地域でも、ワインの種類によっても多少違いがあるので、おもしろいですよ。
ご自身や周りの方の生まれ年はどうだったか?など、探してみると生まれ年のワインをプレゼントする際にも役に立ちますし、楽しめますよ。
ちなみに、チェックポイントや評価はそれぞれのチャートで異なる場合があります。それは、ある決まった機関が評価した結果を各社が公表しているわけではなく、それぞれで評価してチャートを作成しているからなのです。じつは、各チャートによって評価をする軸や判断材料、人員が違うため、必ずしも同じ結果になるわけではないのです。見比べて分析をするのがお好きな方は、いろんなチャートをみるのもおもしろいと思いますが、混乱するというかたは1つのチャートだけでも充分です。各チャートで結果が大きくズレるということはありませんので、ご安心くださいね。
最近の当たり年はいつ?
温暖化の影響などでブドウづくりが難しくなっている地域があるといえど、近年のヴィンテージ・チャートでは、あまり出来が悪い年が少ないのにお気づきでしょうか?どのチャートをみても、普通~当たり年の評価が多くなっているように感じます。じつは、昔に比べると栽培や醸造の技術が発展しているため、自然の条件に恵まれなかった年でもおいしいワインを造りやすくなってきているため、全体的に良質なワインが生産されているといわれています。せっかくならおいしいワインが飲みたいですし、はずれが少ないのはうれしいですよね。
とはいえ、最高の状態のブドウからつくられた当たり年のヴィンテージワインの味わいは格別です。ぜひ参考にしてみてください!
当たり年ではないワインはどうするの?

当たり年ではないワインも、ふつうに店頭に並びます。当たり年でないワインは、悪いワインなわけではありません。当たり年のワインが特別にいいワインだと思っていただいた方がいいでしょう。
ちなみに当たり年ではないワインを、難しい年と表現することもあります。
せっかく飲むなら、おいしい当たり年のワインが飲みたい!という気持ちもとてもわかりますが、難しい年のワインもじつは狙い目なんです。
当たり年のワインは値段が高騰しますが、難しい年のワインは値段が下がります。つまり、本来高級ワインといわれているものも、通常時よりも安く手に入れることができるんです。また、難しい年のワインは、長期熟成よりも今すぐおいしく飲めるものが多いため、高級ワインを安く、すぐに楽しむことができるんです。
これが当たり年のワインになると、同じワインでも価格もかなり高くなり、飲み頃も何十年も先…なんてこともしばしば。
家にワインセラーなどの長期保管ができる場所がないなら、飲みたいときに難しい年のワインを買って早めに楽しむのがおすすめです。
「難しい」からといっておいしくないというわけではないので、安心して購入してくださいね!
ワインのポテンシャルを引き出して飲む!
リーズナブルに購入できた高級ワインをよりおいしく楽しむ方法です!
それは、産地や品種に合ったワイングラスで飲むことです。
ワイングラスメーカーは、それぞれ企業秘密の特殊加工をグラスにすることで、最大限においしくのめるように工夫されています。
専用のグラスで香りを開いてからいただくことで、またちがった味わいになります。
難しい年のワインを選ぶことで浮いたお金で、ワインに合ったグラスを購入するのはいかがでしょうか。ワインはちょっとした飲み方の違いでもおいしさが大きく変わるのでぜひ試してみてくださいね。
当たり年のワインとはどんなものなのか、わかっていただけましたでしょうか?好みや、飲みなれている・慣れていないなどもあるため、当たり年とは目安のひとつにすぎません。
難しい年のワインだったけど、飲んだらおいしかったということももちろんあります。もちろんその逆だってあります。とくにヴィンテージの場合は、どんなに良質なワインでも保存状態が悪ければ台無しです。あくまでも参考値、予備知識として楽しんでいただければと思います。
当たり年のワインも、難しい年のワインもそれぞれにいいところがあります。ご自身の用途や好みに合わせて選んで、どっちのワインも楽しんでくださいね!
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