ワインの名前って難しいですよね。似たような名前のものも多く、違いはなに?と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たち日本人には、似たようなカタカナの言葉の羅列に感じますが、実はワインの名前の付け方にはルールがあるんです。耳慣れない似た言葉が並んでいて難しく感じるワインの名前ですが、このルールさえわかればどんなワインなのかまでわかるんです。名前のルールがわかればよりワインを楽しむことができますし、ワインをプレゼントするときにも、こういった小話ができたらネタにもなりますよね。ぜひルールをもとにワインの名前を読み解いてみてくださいね!
ワインを醸造方法で分類すると4種類になる
ふだんワインの種類ってどのように分類していますか?おそらく赤ワイン・白ワイン・ロゼのように色で種類を区別している方が多いと思います。日常的に使われることの多い色による分類とは別に、醸造方法による分類があります。こちらは4種類に分類されます。
スティルワイン
わたしたちがワインといって思い浮かべるもの、普段ワインと呼んでいるものを指します。赤ワイン、白ワイン、ロゼすべてがこのスティルワインに分類されます。泡立たない非発泡性のワインです。
スパークリングワイン
こちらはみなさんご存知の発泡性のワインです。スパークリングワインは気圧によって大きく3種類に分類されます。
瓶内の炭酸ガスの圧力が3気圧以上の最も典型的な発泡性ワインは、フランスでは「ヴァン・ムスー」と呼ばれています。圧力が1~2.5気圧の弱発泡性ワインを「ヴァン・ペティヤン」と呼びます。そしてもっとも炭酸の気圧が少ない0.5~1気圧の微発泡性ワインを「ヴァン・ペルラン」と呼びます。
ちなみにスパークリングワインのことをスペインでは「カバ」、イタリアでは「スプマンテ」と呼びます。
フォーティファイドワイン
別名、酒精強化ワインといいます。長期保存を目的に製造過程でアルコールを添加し、度数を上げています。アルコールを加えるタイミングによって、甘口から辛口までライプの違う仕上がりになります。シェリーやポートワイン、マルサラなどがこちらの種類に当てはまります。一般的なワインのアルコール度数は12度前後なのに対し、フォーティファイドワインは18度前後です。アルコール度数を高めることで、保存性だけでなくコクが深まります。
フレーバードワイン
アロマタイズド・ワインとも呼ばれています。ブドウ本来の香りだけでなく、果物やハーブ、スパイスなどで香り付けされています。馴染みのあるワインですと、サングリアやヴェルモットなどがフレーバードワインにあたります。
食前酒として飲まれたり、カクテルの材料として使われたりすることも多いです。
オールドワールド・ニューワールドってなに?

現在、ワインは世界中で生産されています。そしてそのワインの産地は「オールドワールド」と「ニューワールド」の2つに大きく分類されます。
オールドワールド
フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツなど、ヨーロッパの古くからワインを生産している産地を指します。それらの国で作られたワインを「オールドワールドワイン」「旧世界ワイン」と呼びます。
ヨーロッパの歴史とともに発展してきたワイン文化で、一般的には質が高く、アルコール度数も強すぎないものが多いです。
EUに加盟しているワイン生産国は厳しい格付けを定められていて、厳しい審査を潜り抜けた質の高いものが流通していることが多いです。
ニューワールド
大航海時代以降にヨーロッパ諸国が進出したことでワインが伝わった大陸を新世界「ニューワールド」と呼びます。アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、日本などのことを指します。
ニューワールドワインはオールドワールドワインに比べ、比較的価格がリーズナブルなものが多いです。歴史が浅いため規制などの縛りもゆるく、自由に様々な品種を栽培でき、醸造方法も最新の設備を使って大量生産できる傾向にあります。そのため流通量も多く、デイリーワインとして楽しまれているものが多いです。
ワインの種類で名前の付け方が変わる

実は、ワインの種類によって名前の付け方に特徴があるのをご存知でしょうか。
ニューワールドワインは、オールドワールドワインに比べて比較的自由な表記となっています。多くの場合は商品名が一番目立つような記載になっています。
それに比べてオールドウィンの場合は、生産者名が商品名になることが多くあります。「シャトー」と記載のあるワインを多く見かけると思いますが、これはワインの生産者のことを指します。シャトー・○○というと、生産者○○のワインという意味になります。
フランスでは1つの畑に対して1所有者が一般的であり、ワイン法によって昔から土地によって栽培して良い品種や製法が決められていたため、どこのシャトーかをいえば、ブドウの品種まで伝わるのです。
さらにこれらのシャトーの一部には格付けがされており、高級ワインとして流通しています。高いランクのシャトーが記載されていれば、そのワインはわざわざ高級と名乗らなくてもそのことが伝わるのです。
それに対し、ニューワールドワインはヴィンテージやブドウの品種が記載されていることが多くあります。
共通で書かれることが多いものとしては、収穫年や製法などがあげられます。
実はとても単純なワインの名前
ワインのラベルに書かれているものは、基本的には下記のようなものがあげられます。
・生産者
・商品名
・品種
・産地
・収穫年
・製法
・容量
・アルコール度数
・キャッチコピー
カタカナだらけで長い名前のものが多いワインですが、こうやって見てみると単純なルールに沿って説明が書かれているだけのものが多いんです。こういった成り立ちを知ると、似た印象の名前のワインが多いこともうなずけます。
日本語でも英語でもなく、耳慣れないフランス語なため難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、日本のお菓子の方が、よっぽど難しい名前のものが多いのかもしれませんね。
また、ワインのラベルのことを「エチケット」と呼びますが、英語では「マナーや礼儀作法」のことを指しますが、フランス語では「荷札」を意味するのが一般的です。まさにワインのラベルは、ボトルの中身がどんなものなのかが記載されている荷札ですよね。
ワインの名前は長くて難しいものに感じますが、ラベルに記載されている内容を1つずつ読み解いていくと、ラベルさえみればどんなワインなのかがわかる説明文なのです。
一見難しそうに見えるワインの名前ですが、意外にも簡単な表記がされているということがお分かりいただけましたでしょうか。シャトーの格付けや地域名など、覚えていないと見ただけではわからないものもありますが、法則がわかっていれば自分で調べることもできます。お気に入りのワインから、少しずつ調べていくのもワインの楽しみ方の1つです。こうやって1つずつ読み解いていくことで、よりワインに愛着がわくのではないでしょうか?ワインをプレゼントする際は、ぜひラベルを読み解いて、相手にも伝えてみてくださいね!
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